そらやま自由学校が大切にしたいこと
自分の人生を、自分として、自分らしく生きていく
◯島根の自然の中で「快・不快」を知る
豊かな自然に囲まれた島根県。
夏は暑く、冬は寒い。春には命の息吹を感じ、
秋には多彩な食の恵みをもたらしてくれます。
自分の気持ちと、真剣に向き合う
自然の中で過ごしていると、春の爽やかな風を感じたり、夏の湿っぽさや冬の凍てつく空気を感じたりと、家の中では巡り会うことのない感覚に出会います。それを「快適」に感じるか「不快」に感じるかは、人それぞれ。大事なのは、自分が「好きな」空気と「嫌いな」空気があることに気づくことです。
「感じる力」「考える力」「表現する力」
自分が何をしたいのか「よくわからない」ということが、誰しもあると思います。そんな時、不安を感じた心が「別に」とか「どうでもいい」という無気力を助長する言葉を生み出してしまうことがあります。「快・不快」を感じることは、「やりたいか・やめたいか」を考えるきっかけとなり、「やる」「やめる」を意思表示することで、少しずつ自分がどうしたいのか「わかる」ようになっていきます。
◯自分の時間を過ごす
いるものといらないものが混在する家の中。
野外で過ごすことで自分らしい生活を取り戻せるよう、
スタッフが全力でサポートします。
その日の過ごし方は自分で決める
そらやま自由学校には、時間割がありません。開所時間は決まっていますが、何時に来て、何時に帰るのか、どんな活動をするのか、何もしないのか、全ては子どもに決定権があります。初めは「別に」「どうでもいい」「よくわからん」ことばかりかもしれません。それでもスタッフはその子の一日に寄り添い、共に過ごし、「やりたい」が生まれるのを待ちます。
どんな「自由」にも「責任」が伴う
「自由」に過ごしていると、様々な「問題」が生じます。小さなことでいえば「10時にお弁当を食べると、15時にはお腹がすく」とか。空腹でやりたかったことができない。じゃあどうするか。それを解決することが「責任」の第一歩だと思います。「自由」な生活の中で生じる様々な「問題」をスタッフと一緒に解決していくことで、子どもたちは経験を重ねるごとに、「責任」のある自分の時間の過ごし方を知っていきます。
◯人と人とのつながりを感じる
「人として」生きる。「自分らしく」生きる。
じゃあ、「人」ってなんだろう。「自分」ってなんだろう。
「誰か」といることで見えてくるものが、きっとあるはず。
共に過ごす仲間、家族、スタッフ、地域とのかかわり
「もう、一人にして」そんなことを思う時があります。でも、周りには空間を共有する仲間がいて、スタッフがいて、街を歩けば地域の人がいて、家に帰れば家族がいます。自然の奥深くに入って「本当の独り」を感じてみるものいいかもしれません。そんな時考えることは、きっと自分に関わりのある「誰か」のことではないでしょうか。人は生まれた時から「独り」ではありません。周りが敵だらけでも、必ずどこかに味方がいます。手を差し伸べてくれる「誰か」がいます。「誰か」がいるから、できないこともできるし、安心して「一人」になれると思います。そんな風に「自分」と「誰か」のつながりを感じられるような過ごし方は、心に余裕と安定をもたらし、「人としての、自分らしい生き方」を考えるきっかけになっていきます。