そらやまこども園で大切にしたいこと
「えっと」「おつらと」「まめな」子に
島根の自然を「 えっと(たっぷり)」感じる
県土の約8割が森林に覆われている島根県。
山あり、海あり、川ありの豊かな自然に囲まれた
島根の郷土をまるごと使って、思いっきり遊びます。
◯自然の中で1日を過ごす
毎日自然の中に出ていくと、自然の様々な出来事や野生の動植物との出会ったり、石や枝など一つとして同じものがない自然を見つけたりと、子どもたちはその不思議さや奥深さに興味を示します。日常的に動植物やいろいろな自然物に触れることによって、それが何であるかという知識ではなく、実物に向き合ってそれ自体を感じることができ、自然の営みやそこで暮らす生命を大事に思い共存する態度へと促します。
◯年間を通して同じ森に出かける
森や野原、河原遊びや登山、散歩などを通して、季節や天候の変化に気づくようになります。暑さ、寒さ、景色の違いをはじめ、四季の移り変わりを通して自然の循環を実体験することは、子どもの五感すべてを多様な自然環境と反応させ、自然に対する認識が深まっていくと同時に豊かな感性を育んでいきます。
子どもの育ちを「 おつらと(ゆっくり)」待つ
その子のペースを大切に、
子ども一人一人のありのままの姿を受け入れ、
自分らしく日々を過ごせるよう見守ります。
◯基本的に自由保育
比較的緩やかな時間の中で、また、ほとんど空間的には制限されていない場所で、リラックスして、あるいは夢中になって遊ぶことは、子どもの想像力を存分に引き出し、集中力や忍耐力が培われます。
◯子どもの自主性を大切にする
子どもたちが、自分の欲求に合わせて作業や観察を続けることができるよう、一人一人の感性や気持ちに寄り添い、子どもの力を信じて見守る保育を実践します。子ども自身で考え、判断し、行動できる環境構成が、島根の子どもたちに不足している自尊心や自己有用感を補い、自分らしい育ちにつながっていきます。
心も体も「 まめな(元気な)」子に
雨の日も雪の日も、暑い日も寒い日も、
自然の中で毎日のびのびと過ごすことで、
心と体のバランスのとれた発達を促します。
◯多彩な運動経験
多様な自然環境の中での活動では、子どもたちの体へ直接的な刺激が与えられ、歩く、走る、登る、飛び降りる、ぶら下がるなど様々な身のこなしが充実します。子どもたちが日々過ごす森の中は、斜面が多く、くぼみや水たまり、木の根や切り株、落ち葉や枝などがいたるところにあり、こうした環境でしっかり遊びこむことは、自分の身体の可能性と限界を知るきっかけとなり、様々な体の使い方や身のこなしが磨かれることで、柔軟さや機敏さが身についていきます。また、どんな天気の時でも、新鮮な空気の中で運動をすることで、免疫力が高まり、たくましく元気な体に鍛えられた子どもたちは、体を動かすことへの抵抗感が薄まり、より疲れにくい丈夫な体を育みます。
◯人とのかかわり
森での遊びは一人ではなく、相手を誘って遊ぶ場面がよく見られます。相手の気持ちを受けとめたり、お互いに助け合ったりと、内容を言葉で伝えあいながら遊ぶ中で、子ども同士の言葉のやり取りが充実し、表現力が育まれます。また、地域との交流を通して、自分の住む土地を知り、そこに住む人々を知り、主体的に関わりを持つようになることで、自分と相手という関係性を理解し、社会性が養われていきます。